IPPUDO OUTSIDE|ラーメンや一風堂にまつわる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスするウェブマガジン

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IPPUDO JAPAN

赤丸新味がハンバーガーに?
ハードロックカフェ × 一風堂の夢コラボ

7月2日(月)、福岡市のハードロックカフェ福岡に「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」なるメニューが登場しました。地元の食をテーマにしたキャンペーン「THIS IS HAKATA」に合わせて登場した、一風堂監修の期間限定スペシャルバーガーです。販売初日は世界中のハードロックカフェで販売されている看板メニュー「レジェンダリーバーガー」を抜いて福岡店のバーガー売上げトップになったとか!
ハードロックカフェと一風堂。このユニークな組み合わせはどうやって生まれたのか?今回は福岡在住のライター古林咲子さんが、実食レポートとともにその背景に迫ります。

WORDS by SAKIKO KOBAYASHI
Photos by KATAO BARI

ラーメンバーガーとは?

IPPUDO OUTSIDEをご覧の皆さん、はじめまして。今日からバーガーライターを生業にしようと決めた咲子です。年齢は一風堂の2歳下、好きなタイプは焼きたてバンズのようにふんわりと挟んでくれて、アメリカ牛100%パテのように豪快な人。さて、今回のミッションは「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」の実食レポートです。
 
ラーメンバーガーって何かしら。初めて聞く言葉です。ラーメンを食べたいときにはラーメンを食べれば良いし、バーガーを食べるときにはバーガーを食べれば良い。平凡な人生を送ってきた私にとって「ラーメンバーガー」という概念が衝撃でした。一体、どんなクレイジ……クリエイティブな人たちが手がけたのでしょうか。

開発秘話を聞いてみます。

ハードロックカフェ福岡のゼネラルマネージャー・廣瀬弘和さんは当初、この企画に消極的だったと言います。そんなのウソだ。だって、最初に名刺交換をしたときに「ラーメンバーガーゼッタイウマイ」と顔に書いてあったんです。でも、よくよくお話を伺ってみるとそこには、廣瀬さんなりの真摯な考えがありました。

一風堂 ramen burger

「ゼッタイウマイ」という感情を隠せず頬が緩むハードロックカフェの廣瀬さん。

「一風堂さんが福岡で販売しているラーメンは800円前後です。ハードロックカフェのバーガーとは価格帯が違うのに、『一風堂』ブランドで2,000円を超えるバーガーを販売して良いのかどうか。一風堂ファンにとってどんな印象が持たれるかが気になっていたんです」(廣瀬さん)
 
でも、その戸惑いはあっさり覆ります。それは「食べてみて、これは絶対に世に出したいと強く感じたからです」。えー、そんなこと言われたら早く食べたくなるやーん、という気持ちをグッとこらえ、今度は一風堂側の話を聞いてみましょう。
 
今回のメニューを監修したのは、力の源カンパニー取締役の島津智明さん。かつてIPPUDO NYでマネージャーをしていた島津さんによると、一風堂では過去にニューヨークでラーメンバーガーを販売したことがあるそうです。

一風堂 ramen burger

IPPUDO NYのGMを経て、現在は国内の一風堂の営業を統括する島津智明。

「2012~2013年頃、ラーメンバンズが流行ったときですね。ブルックリンで大ブームになったのを機にニューヨークのIPPUDOでも発売して、結構人気だったんですよ。今回お話をいただいて、その時の経験を活かしつつ、より創業の地・博多を意識するようにしました。ハードロックカフェさんからの事前のNGは一切なし。私たちが考える『ローカルレジェンダリーバーガー』を全力で考えました」(島津さん)
 
ローカルレジェンダリーバーガー…? はい! バーガーライターの咲子が説明します。世界各国のハードロックカフェでは、ご当地グルメをモチーフにしたハンバーガーを「ローカルレジェンダリーバーガー」と呼んで、各店で個性あるメニューを提供しています。たとえば横浜では、すき焼き発祥の地にちなんで「すき焼きバーガー」、六本木では海外客が多いので「和牛バーガー」、大阪では「串カツバーガー」など、各店舗で違ったバーガーを楽しめるのです。福岡では2012年頃に「博多ラーメンバーガー」が生まれたと言います。

一風堂 ramen burger

ご当地色豊かな、ローカルレジェンダリーバーガーのリスト。

2016年にホークスタウンから博多駅に場所を移したハードロックカフェ福岡店。今年はその「博多ラーメンバーガー」の進化版として、地元発祥のグローバルブランド「一風堂」とのコラボが実現したわけなのです。
 
開発に挑んだ島津さん。アメリカのバーガーは「ソースたっぷりのイメージ」だったので試作品はパテにソースをつけて焼き上げ、廣瀬さんのもとへ持っていくと「ソースの味が勝ち過ぎている」。そこで、ソースなしでパテを焼き熟したアボカドをはさんでみると「アボカド良い!」と盛り上がる……そんな試行錯誤を繰り返して完成したのが、チャーシュー入りパテを2枚はさんだ「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」です。

一風堂 ramen burger

ジャーン!「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」完成!

アメリカンな新博多グルメの誕生

「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」のベースは「赤丸新味」です。バンズはパンではなく、赤丸に使用している細麺“角刃麺線22番”をこんがり焼いた“ラーメンバンズ”。分厚いパテは、牛肉ミンチに細かくカットした一風堂の豚バラチャーシューを合わせたもの。そして、赤丸のシンボルでもある辛味噌が入ったピリッと辛い赤丸ケチャップ。

一風堂 ramen burger

下から、バンズ→レタス→パテ→チーズ→アボカド。そして、パテ→チーズ→目玉焼き→バンズ。インパクト大、そしてボリューム大!

さっそく食べてみると、表面はこんがり焼けて香ばしく、カリッとサクッとクランチ食感です。中心に向かって食べていくと中華麺のモチモチとした食感に。麺に味付けをしているのかと間違えるほど味わい深く、食欲をそそるラーメンバンズ。
 
中には極厚パテが2枚と、とろりと溶けたアメリカンチーズ、まろやかなアボカド、こんがり焼かれた目玉焼き、スパイシーな赤丸ケチャップです。赤丸ケチャップはディップしてポテトにつけるのもおすすめ。そして、お皿の脇に添えられた紅ショウガで博多感がぐっと増します。

名作の裏に逸話あり!

実食をしている最中も、お話が盛り上がる廣瀬さんと島津さん。仕事上の付き合いというより、まるで友達のように打ち解けた様子で楽しそうです。バーガーライターとしてはその真相に切り込みたいところ。口内を麺やパテで満たしながら、箸休めに紅ショウガを挟みつつお尋ねしました。

一風堂 ramen burger

「関西出身で、12~3年前は毎週、一風堂長堀店に通っていたんです。関東でも関西でも私がずっと住んでいる地域にあって、ラーメン店といえば一番に名前が出てくる。しかも今回、福岡つながりで一風堂の看板を掲げうちの店で商品を提供できるのが、本当に素直に嬉しいんです」(廣瀬さん)
 
「麺の焼き加減、ソースの味、細かい部分にフィードバックをいただきました。本国・アメリカのスタイルを崩さない姿勢と、バーガーひとつに捧げる情熱は、僕らがラーメンを作る時の感覚と変わらないんだなって。仕事でご一緒しているというより、お客さんをワクワクさせるためにお互い超真剣に遊んでるような感じが楽しくて」(島津さん)

9月末まで延長決定!

そんな風に根っこで通じ合う二者が生み出した「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」は、「赤丸新味」の魅力を最大限に引き出し、ハードロックカフェスタイルに昇華させた究極のラーメンバーガーです。何と嬉しいことに、この度当初予定の期間を延長して9月末まで販売を継続することになりました!

一風堂 ramen burger

1971年創業のハードロックカフェは現在、世界各国180店舗以上。世界中に「ローカルレジェンダリーバーガー」を求めて店舗を巡る熱狂的なハードロックカフェファンも少なくありません。そんなコアなファンはもちろん、ビギナーの方にも、福岡に訪れたときにぜひこの「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」を食べてもらいたいです!

一風堂 ramen burger
一風堂 ramen burger
一風堂 ramen burger
「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」2,280円(税別・サービス料別)
一風堂 ramen burger

ハードロックカフェ 福岡店

福岡市博多区博多駅中央街8番1号 JRJP博多ビル2F
営業時間:11:00~23:00(L.O.)
期間:9月30日(日)まで
特典:期間中、一風堂に「IPPUDOダブルチャーシューラーメンバーガー」のレシート持参で「替え玉or100円以下のトッピング」をサービス。(対象店舗:博多駅店・西通り店・天神西通りスタンド)

加藤将太

WORDS by SAKIKO KOBAYASHI
古林 咲子

福岡県出身。図書館司書・情報誌の編集を経て、ライターに転職。福岡のライター集団・株式会社チカラに所属。ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報サイト「クイッターズ福岡」でグルメ情報を発信中。

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