IPPUDO OUTSIDE|ラーメンや一風堂にまつわる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスするウェブマガジン

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中村修治の「今日も誰かとラーメン屋」

福岡に、中村修治というおじさんがいる。毎日毎日Facebookでコラムを2投稿。時に真面目に、時にエロく、硬軟織り交ぜつつ核心を突き続ける言葉で全国にファン多数。そんな中村さんが綴るラーメンコラムが、「IPPUDO OUTSIDE」でスタート。読み終わったとき、きっとあなたも、誰かとラーメンが食べたくなっていることでしょう(編集部)。



WORDS by SHUJI NAKAMURA
ILLUSTRATION by TAKOYAKIX
Special Thanks MARUHA NICHIRO CORPORATION

ワタシの趣味は、寿司デート。

もう55歳のいいオッさんである。見た目は、人並みである。体重は、人並み以上。総合点では、人並み以下!?かもしれない。そんな恐怖に打ち勝つために、妙齢の女性をデートに誘う時は、「廻らない寿司」という武器を用意する。当然、奢りである。

御察しの通り寿司デートの欠点は、お金がかかることである。女性たちにとっては特典が大きいので誘うハードルは低いのだが、もう寿司屋のカウンターはファンタジー。リアルに口説けるなんて皆無なのである。「美味しかったぁ!!」と感想を述べられて、「ごちそうさまでしたぁ」と言って別れる。ただの気前のいいオッさんである。

総合点が人並み以下のオッさんの寿司デートは、大抵、こんなものなのである。だから、もう趣味だと公言することにした。経済的には、誠に不合理な趣味である。バブルを経験したオッさんの悪い趣味である。

寿司デートより、ラーメンデート。

食品メーカーであるマルハニチロが全国の20歳から59歳の男女1000名を対象に行った「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査2018」によると、ラーメンデートが「好き」だと回答した人は65.5%。この質問を男女別に見てみると、ラーメンデートが好きだと答えた男性は63.6%で、女性は67.4%。女性たちは、ラーメンデートを待ち望んでいる。

一風堂 中村さんコラム

バブル世代ではない、いまどきの若い人たちのデートは、ラーメンでいいのである。いやむしろラーメンの方がいいのだろう。寿司デートなんて、究極の不合理。

一風堂 中村さんコラム

ラーメンデートのメリットは、経済的な面だけではない。敷居が低いだけに、普段のままの相手を判断できる。上のグラフは、「パートナー(配偶者や恋人)がやっていると、愛が冷めてしまう・好感度が下がってしまうと思うラーメンの食べ方」についての回答である。寿司デートじゃ気取っていても、ラーメン屋では、いろいろとバレる。“食べるときのマナー” をチェックすれば、素性がわかる。そこにファンタジーはない。リアルなデートである。

下記は、市川海老蔵さんが、自身の著書『眼に見えない大切なもの』で綴っているコトバである。
『どんなにチャーシューメンが食べたいと思っていても、ラーメン屋に入ってもやし炒めと言ってしまったら、もやし炒めがでてくる。たいていのことは、そうやって口に出した言葉で決まってしまう。だから好きな人には、好きと言わないといけない。』

めっちゃ説得力がある。寿司屋でエエかっこしているより、ラーメンデートで「好きな人には好きと言う」。そっちの方がどれだけ明日に活力をもたらしてくれるのか!? 誰かに聞くまでもない。いまどき、間違いなく寿司デートよりラーメンデートである。

一風堂 中村さんコラム
中村修治

WORDS by SHUJI NAKAMURA
中村修治

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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